トイレは安全・機能が大切!50代からの交換・リフォームの極意
2019.12.25
トイレの交換を検討しているけれど、どんな機種を選んだらいいのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために汚れづらくお手入れがしやすいトイレの機種や、年齢を重ねても使いやすいトイレのリフォーム方法についてポイントを絞ってご紹介します。
汚れにくさへのこだわり!メーカー別にみる防汚機能の違い
便器をブラシで掃除するのは、結構大変ですよね。
トイレは毎日使うものなので、見た目ももちろん大切ですが気持ちよく使えるものや、お手入れが簡単なものがおすすめです。
特に最新の機種は少し前の機種と比較すると大きく進化し、様々な防汚機能が付いています。メーカーによってもお手入れのしやすさにつながる工夫は異なるので、おすすめ機種とともに見ていきましょう。
アラウーノS141/Panasonic
アラウーノS141には「激落ちバブル」という機能が付いています。これは全自動の掃除機能で、市販の台所用洗剤をセットしておくだけで使用するたびにトイレが自分で便器内を掃除してくれます。
またサイズの違う2種類の泡をたっぷり使って洗うことで、飛び散りや跳ね返りも予防できます。
このほかにも、
- ・有機ガラス系素材使用
- 水垢が付きにくい素材を使用している為、ぬめりや黒ずみが発生しづらい
- ・トリプル汚れガード
-
- 「ハネガード」
- ボタンを操作して便座を上げると自動で水位が下がり、水面を泡で覆うことで飛び跳ねを防ぐ
- 「タレガード」
- 便器のふちを立ち上げて伝い漏れや垂れを防ぐ
- 「モレガード」
- 便座が便器のふちをカバーするように隙間を埋めて漏れを防ぐ
- ・スキマレス設計
- 便器自体にスキマや段差などがほとんどない設計で、便器の拭き掃除が簡単
といった、お手入れが簡単になる便利機能がたっぷり搭載されています。
ピュアレストEX+アプリコット/TOTO
ピュアレストEXはなんといっても「セフィオンテクト」という、TOTOが独自開発した便器の技術が特徴です。便器の表面が100万分の1ミリという単位まで滑らかに仕上げられているので、汚れが格段につきにくくなります。
二層構造になっているので耐久性も高く、綺麗がずっと続くのも特徴です。
このほかにも、
- ・フチなし形状
- トイレのフチがない設計の為、便器内の拭き掃除が簡単
- ・サイドカバー付
- 便器の側面がカバーで覆われており、便器のふちから床面にかけてのくぼみが少ないためほこりが溜まりづらくお手入れしやすい
などの機能が付いています。
ちなみに、ピュアレストEXは組み合わせ便器。便座が付いていないタイプなので、別途便座を購入する必要があります。
おすすめは「アプリコット」という商品。使用前には便器内に自動で水をミスト状に吹きかけて汚れの付着を予防します。また、使用後および前回の使用から8時間空いた時には、水を電気分解して生まれる「きれい除菌水」を便器内に吹きかけて黒ずみの元になる菌を除菌してくれるため汚れが付きづらい仕様になっています。
アメージュZ+パッソ/LIXIL
アメージュZは洗浄力抜群。「パワーストリーム洗浄」という洗浄機能が付いており、強力な水流を使って便器を掃除するので、すみずみまで汚れをしっかりと洗い落とします。少ない水量でも効率よく汚れを流せるよう水流をコントロールしているため、節水性も向上しています。
このほかに、
- ・アクアセラミック
- 傷が付きにくい特殊な衛生陶器で、細菌の繁殖を防ぎつつ水垢までするっと落とす
という機能も付いています。
アメージュZは組み合わせできる便器なので、さらに機能アップさせたい場合、「New PASSO」という便座をプラスするのがおすすめです。
New PASSOには、
- ・お掃除リフトアップ
- 便座部分が真上に上がる為、奥に溜まった汚れもしっかり拭き掃除できる
- ・キレイ便座
- 便座自体に継ぎ目がなく、裏は防汚素材になっている為、汚れをサッと拭き取れる
といった機能が付いている為、2つを組み合わせることでよりお手入れが楽になります。
それぞれ節水機能も進化して、15年ほど前の機種と比較すると、節約率が大幅にUPしています。
トイレの機能は良くても、やはり掃除は必要。少しでもお手入れが簡単な機種を購入することで、日々の暮らしも少し楽になるのではないでしょうか。
これまでご紹介した機種のメーカー希望小売価格は、
- ・アラウーノS141
- 210,000円~(税抜き)
- ・ピュアレストEX+アプリコット
- 241,000円~(税抜き)
- ・アメージュZ+パッソ
- 277,600円~(税抜き)
となっています。
クラシアンでは、本体と配管セット、設置工事費や古い便器の処分費用なども含めてお得に交換できるプランをご用意しています。
トイレは一度交換すると長く使うものですので、利便性も含めて欲しい機能の付いたトイレを見つけてみましょう。
トイレ"だけ"の交換は要注意!床壁との同時リフォームがおすすめ
トイレを交換する際、便器だけ交換すればいいと思っている方は要注意です。
実はトイレはメーカーによってサイズやフォルムが異なります。特に20年以上前のものと比較すると、最新のタンクレストイレはサイズが小さくなっています。その為、便器交換をすると床に昔の便器跡がくっきり…!ということも。そうなると、せっかく便器を新しくしたのに、床の汚れが気になる…という事態に陥りかねません。
また、便器と床が接している部分にはパッと見ただけでは分からない小さなすき間があります。ここに汚れが溜まってしまうことは多く、汚れに雑菌が繁殖してしまうことも。嫌な臭いの元になりかねない汚れですが、長年使っていればいるほど、拭き掃除だけで取り除くのは難しくなってしまいます。
そうならない為にも、今少しでも床や壁の汚れが気になる、という方はリフォームのタイミングで床や壁の交換も一緒に行うようにしましょう。
トイレを交換する時には便器を取り外す為、床や壁の張り替えを行うチャンスなのです。セットで行うことで早く、そして安く工事を行うことも可能です。
床材選びは重要!シミや臭いの原因になりやすい素材は避ける
トイレの交換を行う時、慎重に選んでいただきたいのが床材です。見た目を重視することも大切ですが、水を使用している場所なので耐水性に優れたものを選ぶようにしましょう。耐水性がない床材はシミの原因になりやすいです。
尿の飛び散りは思っている以上に広範囲にわたる為、トイレに使用できる床材であるか、アンモニアに耐久できるものかも確認する必要があります。床のつなぎ目がないタイプにすると掃除もしやすく、汚れが入りにくい為臭いの原因を防ぐことができます。
おすすめの床材はクッションフロアシートです。ポリ塩化ビニルでできており、クッション性がある為万が一転倒した際にも衝撃を吸収してくれます。また、水にも強く、水拭きができる為お手入れも簡単です。
一番の特徴は柄などの選択肢が多いことです。家の雰囲気や好みなどで自由に選ぶことができます。薄く明るい色を選ぶことで汚れにも気づきやすくなる為、こまめにお手入れをすることで清潔さをキープできます。
トイレの床は、トイレ空間内の雰囲気を大きく左右します。豊富な選択肢の中から慎重に選びましょう。
壁材で掃除が楽に?汚れの付着だけじゃない、気になる機能性
トイレの壁は室内の雰囲気が決まる重要なものです。デザインも豊富に用意されている為どれにするか迷ってしまうこともあるでしょう。デザインももちろん重要ですが、これから長くトイレを使用しようと思っている方は交換の際にぜひ壁材の機能にも目を向けてみましょう。機能性壁紙にこだわるだけで、驚く程掃除が簡単になります。
防汚機能
掃除を楽にしたい方は、表面がラミネート加工された防汚機能があるものにしましょう。汚れても簡単に落とすことができます。
抗菌効果のあるタイプは菌が付着しにくい為臭いや細菌の付着を予防につながります。
消臭機能
気になる臭いを防ぎたい方は消臭機能があるタイプがおすすめです。壁材の表面に付けられている消臭剤がアンモニア臭などを吸収し、消臭してくれます。
素材によっても異なりますが、消臭効果が半永久的に続くタイプもあります。
調湿機能
水を使う場所なので湿気が気になる方は吸放湿機能があるタイプにしましょう。壁材が湿気を吸ったり、乾燥している時は放湿してくれる為、空間がいつでも快適な湿度に保たれます。
カビの発生を予防できるタイプもある為、カビの繁殖が気になる方におすすめです。
壁紙は一度張り替えると滅多なことでは交換しないもの。失敗しない為に、どんな機能があると便利かをしっかりと考えましょう。
50代から考える!シニア世代を迎える為のお勧めリフォーム
トイレの交換を検討しているなら、老後の使い方も考えておきましょう。
まだまだ元気で健康に動けていても、10年後、20年後に何があるかは分かりません。トイレは一度交換すると長く使い続けるので、先を見据えて工事をしておくと困った時に慌てる必要がありません。
トイレの交換だけではなく、リフォームも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
広さの確保
気にしておきたいのは、トイレの広さです。杖などの歩行を補助する器具を持っていても使いやすいよう、広さにゆとりのあるトイレにすることが大切です。介助をしてもらう可能性も考えると、大人2人が入れるくらいの広さが確保されていると安心です。
手すりの設置
50代ではまだ大丈夫でも、60代にもなると膝や足に痛みを感じる方は増えていきます。そんな時に、トイレに手すりが設置されていれば足腰の負担が軽減されます。
トイレからの立ち上がりが楽になるだけではなく、転倒しない為にもぜひ付けていただきたいです。
例えば「アラウーノL150シリーズ」などの機種であれば、トイレにアームレストを後付することも可能。
介護が必要になった場合は壁に手すりを付けた方が良いものの、立ち座りの補助だけであればアームレストでも十分にカバーできます。
段差の解消
廊下とトイレの段差もできるだけない方がケガを予防することができます。
高齢になると小さな段差でもつまずきやすくなる為、リフォームも検討するのであれば、こうした点も見直しておきましょう。
今すぐには必要、ということはなくとも、先を見て準備を始めておくことが大切です。