トイレの悩みを解決!7つの悩み別にリフォーム費用をご紹介
2019.10.16

リフォームはトイレの悩みや不安を解消するもっとも効果的な方法です。
小さな悩みであれば低予算のプチリフォームで解決できるものの、大きな悩みを解決したいのであればトイレの全体的なリフォームが必要となり、それ相応の予算が必要です。
工事に必要な費用は、使用する機器・部材のグレードやリフォーム範囲によって大きく変わってくるもの。トイレ周りで多い悩みとその解決法を悩み別にご紹介しますので、参考にしてください。
リフォームで解決!トイレに多い悩み・不満
トイレでは、次のような悩み・不満の声がよく聞かれます。
- 便器や床の汚れがキレイにならない
- ペーパーなどをすっきり片付けたい
- 冬場は便座が冷たい
- 狭く窮屈に感じる
- トイレ全体が古い
- 和式トイレが不便になってきた
- トイレへの動線が悪い
特に設置から15年以上経過した古いトイレを使用している場合は、便器交換とともにトイレをリフォームすれば、これらの悩みをまとめて解決できるかもしれません。
現在抱えている悩みを解決するためのリフォームにかかる予算を、悩み別に確認してみましょう。
- 悩み
- 便器や床の汚れがキレイにならない
- 解決法
- 便器交換・床張り替えでピカピカに
お掃除の際に便器表面を強くこすると、摩擦によって細かい傷がつき、さらに汚れが付着しやすくなることも…。最新式の便器であれば、表面が滑らかに加工されているため、お手入れも簡単です。
また、日々のお掃除では取り除くことの難しい頑固な汚れや床に染み込んだ汚れは、見た目が悪いのはもちろん臭いの原因にもなります。汚れや臭いを一新するためには、張り替えリフォームがおすすめ。水や汚れに強い床材に張り替えれば、芳香剤に頼らなくても臭いが気になりません。
費用:10万円未満
機種にもよるものの、クラシアンでは10万円以内でトイレ交換ができるプランもご用意がございます。便器のみの交換、便座を温水洗浄便座にお取り替えなど、お気軽にご相談ください。
また、床材や壁紙の張り替えなどの小規模リフォームも単体で行うことが可能です。たとえば、床張り替えは1.5万円(税別)~、壁張り替えも4万円(税別)~となります。
床材の張り替えには便器を外す必要があるため、便器交換と同時に行うのが効率的です。
便器交換と一緒に壁や床の張替えも行う場合は、10万円から20万円の予算をみておくのが安心です。
- 悩み
- ペーパーなどをすっきり片付けたい
- 解決法
- トイレ内に収納スペースを確保
トイレットペーパーやお掃除道具などをすっきりとまとめたい場合、トイレ内に収納スペースや棚などを設置することで解決できます。
費用:10万円未満
棚を設置するだけで、便器交換など大掛かりなリフォームを伴わない場合は、10万円以内で行うことが可能です。
給水管やタンクなども目隠ししてトイレ全体をスッキリさせたい、という場合には、予算は上がりますがキャビネット付きトイレに交換するという方法もあります。
TOTOのレストパルや、LIXILのリフォレといった機種であれば、スリムながら大容量の収納があり、タンクや給水管なども見えなくなるため空間をスッキリさせることができます。
- 悩み
- 冬場は便座が冷たい
- 解決法
- 暖房便座で冬もあったか
暖房便座は座った際にひやっとしないように便座を温めておく機能が付いたものです。便座を温めておくだけのシンプルなタイプは価格も抑えられ、温水洗浄が不要な方や価格を重視したい方に向いています。
費用:10万円未満
暖房便座や温水洗浄便座単体の取り付け・交換であれば3万円程度から可能です。ただし、温水洗浄便座の設置に必要なコンセントが室内にない場合には、コンセントの増設費用が別途必要です。
上位モデルになると、便座側面から温風を吹き出すことで室内を暖めることができる便座も登場しています。TOTOからはネオレストのAH2WとRH2W、LIXILからはサティスのG8とS8に室内暖房機能が搭載されています。冷え込みが厳しい冬のトイレですが、ヒーターなどを置かなくとも温かな空間を作り出すことが可能です。
ただし、最新式のため便座そのものの費用が高額になります。予算に余裕がある場合の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
- 悩み
- 狭く窮屈に感じる
- 解決法
- タンクレスタイプのトイレに取り換えてゆったり
空間が狭いと立ったり座ったりはもちろん、手洗いのときも窮屈に感じるものです。トイレ内の空間を広々と使えるようにしたい場合、タンクレストイレへの変更がおすすめです。
タンクレスは従来型のものに比べ奥行きが10センチ以上短くすっきりしたデザインになっています。トイレの広さは変わらなくとも、便器が一回り小さくなることで空間が広々として使いやすくなります。
費用:20万円から50万円
クラシアンでは、PanasonicのアラウーノSⅡを設置工事や元々の便器の処分費用を含めて12.4万円(税別)~とリーズナブルなプランをご用意。
壁面にタンクが設置されていた場合や便器を交換した場合、壁や床に跡がついていることがあります。便器交換と同時に壁紙・床の張り替えを併せて行う場合には、便器の取り換え費用とプラスしてその費用も考えておきましょう。
- 悩み
- トイレ全体が古い
- 解決法
- トイレ全体をリフォーム
家を建ててから年数が経ち、トイレ全体が古くなってしまっている、という場合には便器交換だけではなく内装も含めたリフォームがおすすめです。
費用:10万円から20万円
便器交換や内装を含めたリフォームも、シンプルな機器・部材を選ぶことで20万円以内に収めることもできます。
手軽なトイレリフォームであればTOTOのピュアレストQRと、クラシアンオリジナルの壁リモコンタイプ温水洗浄暖房便座をセットにした10.7万円(税別)~のプランがおすすめです。
また、便器に組み合わせる温水洗浄便座にこだわりたい場合、TOTOのアプリコットなど上位機種を選べるプランもあります。
- 悩み
- 和式トイレが不便になってきた
- 解決法
- 洋式トイレへリフォームする
和式トイレだと足腰が疲れるようになった、掃除が大変といった理由から、洋式トイレへのリフォームを考えている方も増えています。洋式トイレへリフォームすることでこうした悩みを解決できます。
費用:20万円から50万円
和式トイレから洋式トイレへ変更したい場合、便器交換に加えてリフォーム費用が加わるため、およそ15万~20万円前後となります。ただし、トイレ内に段差がある場合や土台が腐食している場合など付帯工事を伴う際は、別途工事費が必要となる場合があります。
- 悩み
- トイレへの動線が悪い
- 解決法
- トイレの位置を移動する・トイレを増設する
寝室からトイレが遠い、トイレの位置を変えたいといった希望がある場合には、トイレ自体を移動させたり、新たに増設したりすることも可能です。ただし、給排水管の位置によっては希望の位置へ設置することが難しい場合もあるため、まずは担当者へご相談ください。
費用:50万円以上
便器の位置を移動するケースや2階などにトイレを増設する場合には、給排水管工事が必要となるため工事期間が長く、費用も高額になります。
排水圧送ポンプを使用することで、費用と工期を抑えられる場合もあります。
配管の状態によっても工事の内容が異なるため、リフォームをお考えの場合はクラシアンまでご相談ください。
トイレや床材などはさまざまな種類があり、機能や価格にも幅があります。抱えている悩みを解決するためには、目的にあったものを選ぶ必要があります。
予算はもちろん、コンパクトなデザインや使いやすさ、掃除のしやすさなど、リフォームで重視する点はご家庭により異なるはずです。便座は高機能なものにこだわり、床材は標準的な素材を選ぶなど、状況に応じて臨機応変に判断する必要があります。予算内で納得のいくリフォームをするためには、優先順位をはっきりさせておくことが大切です。
どちらを選ぶ?タンクレスとタンクありタイプの比較
トイレと言えばタンクにためた水を流すイメージが強いですが、1990年代にはタンクレスと呼ばれるタンクのないタイプが登場し、人気を集めています。
20万円以上の予算があるなら、最新のタンクレストイレへのリフォームも検討してみましょう。
便器の大きさで比較
トイレの大きさは一般的に、タンクありで幅45センチ×奥行き80センチ程度。これに対し、タンクレスは幅40センチ×奥行き70センチ程度とコンパクトなので、空間が広く使えます。
凸凹の少ない平面的なデザインとなっており、見た目もすっきりした印象です。
水を流す仕組みで比較
タンクレスは水道の水を電動で直接流し込みます。タンクありタイプと異なり、水をためる必要がないので連続使用が可能です。
その一方で、水道直結型のタンクレスは、水圧が足りないと設置できなかったり、流れが悪くなったりする可能性が。クラシアンでは、水圧が少ない場合でも設置できるタンクレス製品を取り扱っています。
内蔵タンクの水と水道から流れる水で強い水流をつくるTOTOのネオレストハイブリッドシリーズAHタイプや、LIXILのサティスSタイプの低水圧用ブースター搭載モデルであれば設置できる場合もありますので、担当者へご相談ください。
また、タンクレスの場合、停電中はリモコン操作では水を流せません。手動レバーやバケツで水を流すなどの必要が出てきます。この点、タンクありタイプでは電気を使用する温め機能や温水洗浄は使用できなくなりますが、通常通り水を流すことが可能です。
費用で比較
タンクレスはタンクありタイプと比べて、便器そのものの販売価格が高いものが多くなっています。また、トイレ内やその近くに手洗い場を設置したい場合は、さらに工事費がかさんでしまうといった面も。
費用を抑えながらすっきりとしたトイレに交換したい場合は、便器・便座・タンクがコンパクトにまとめられた手洗い付が選べる「一体型トイレ」がおすすめです。
このほかに、温水洗浄便座が故障した場合、タンクレスと一体型トイレは便座と便器が一体となっているため便座だけを交換することはできません。
これに対し、タンクと便器の組み合わせタイプでは、温水洗浄便座だけを最新のものに交換することも可能です。
タンクレスが人気の理由とは?
上記のように様々な特徴がみられますが、現在ではコンパクトなデザインで空間がすっきり広く見えること、掃除がしやすいことから、リフォームでタンクレスを選ぶご家庭が増えています。
リフォームするとどれほど変わる?節水機能の比較

大掛かりなリフォームをしたいけれど予算が…と思われる方もあると思います。リフォームに掛けられる金額は限られていますが、リフォームをすることで節約できる光熱費、水道代等もあります。
とくにトイレは使用する頻度が多いので、節水機能によって得られる効果が異なります。
最新式のトイレは水を渦巻き状に流せるようになったことで、トイレに使う水の量が劇的に少なくなりました。
1990年代以前は1回の大洗浄に10リットルから13リットルの水が必要でしたが、2006年頃には6リットルとなり、現在では4リットル前後まで減っています。
そのため、リフォームをすることで水道代を節約することができるのです。
平均的なトイレの使用回数は、在宅の場合で1日に6回から7回、学校やお勤めの場合には4回程度(内、1回が大)。共働き夫婦と子ども2人の4人家族と仮定した場合、大1×4回、小3×4回となり、年間の使用水量や水道料金を試算してみると下記のようになります。
従来型の年間使用水量
大13リットル×1回×4人×365日=18,980リットル
小8リットル×3回×4人×365日=35,040リットル
合計54,020リットル
最新式の年間使用水量
大4リットル×1回×4人×365日=5,840リットル
小3.5リットル×3回×4人×365日=15,330リットル
合計21,170リットル
水道料金はお住まいの自治体で異なりますが、大阪市の場合、上水道が1リットルあたり0.1円、下水道料金は4人家族の平均使用水量25,000リットルでは1リットルあたり約0.063円です。
従来型の年間水道料金
上水道54,020リットル×0.1円+下水道54,020リットル×0.063円=約8,805円
最新式の年間水道料金
上水道21,170リットル×0.1円+下水道21,170リットル×0.063円=約3,450円
リフォームで最新式のトイレに交換すると、大阪市の場合では水道料金が年間5,355円節約できます。大阪市は全国でも水道料金が安い地域のため、他の地域では差額がさらに大きくなるでしょう。トイレの耐用年数が15年程度であることを考えると、水道料金の差額で上位モデルが購入できるかもしれません。
リフォーム期間はどれくらい?日数の目安とトイレの利用可否

トイレリフォームに必要な日数の目安
洋式から洋式への交換など簡単な工事は半日あれば終わります。床の張り替えも同時に行う場合は、設備環境にもよりますが1日から2日程度を見ておきましょう。
ただし、床下や壁の下地が傷んでいる場合や配管工事が必要なときは、3日以上かかることも少なくありません。
リフォーム中にトイレは使用できる?
リフォーム工事を行っている期間中は、基本的に自宅のトイレを使用することができません。
ただし、小さなお子様がいらっしゃる場合やご病気などの事情がある場合には、事前にご相談ください。担当者がお客様のご希望をお伺いしたうえで、丁寧に対応いたします。
新しい便器を設置して、水の供給や排水に問題ないことが確認できれば、すぐにトイレを使えるようになります。